健康レシピ

弱った胃をやさしく守る

胃にもたれず、体がポカポカ温まる

菊花がゆ

菊花がゆ
銀杏切りのさつまいもやかぼちゃ、にんじんのすりおろしなどと一緒に炊いてもいいでしょう。卵を落とせば栄養もアップします。

疲れた胃腸にやさしいおかゆ。加えるものを工夫すれば、種類も豊富、栄養も豊富。 おなじみの梅干入り白がゆだけでなく、きのこや季節の野菜を炊き込んだり、魚介類も入れると、栄養価もグンとアップ。体調をくずしたときは、胃腸の消化力がおとろえますが、おかゆなら安心です。おかゆの良いところは、消化がいいこと。そして体を温めること。中国や韓国のおかゆも、作ってみませんか。

「本草綱目」という江戸時代の本に、おかゆの効用は、「木を益し、胃腸の冷え、下痢、嘔吐を治す」、あるいは「小便の出をよくし、口の渇きを止め胃腸を養う」とあります。

菊の花。様々な品種のうち、食用は甘菊、あるいは料理菊といわれる種類です。乾燥したものが通年出回っていますので、生を使って菊花がゆを作り、きれいな色ごと楽しみましょう。菊は漢方古典の「神農本草経」で、血や気のめぐりをよくする長寿薬として紹介されています。

そのほか、かぜ気味で食欲のないときには卵かゆ、たんぱく質も十分な韓国風の牛肉がゆ、キムチがゆ、昔は脚気の民間療法にも用いられた小豆がゆ、圧力釜の出現で手軽になった粟やそば、玄米などの雑穀がゆなど、好みと体調によって工夫してみましょう。

食物には、それぞれが何らかの働きがあります。特にしょうがは、健胃、食欲増進、発汗・解熱作用、たんを切りせきを止める、体を温めるなど、多様な働きをします。おかゆの薬味に使えば、風味が増すうえ、効用はさらにアップするというわけです。

材料 (4人分)

  • 米 1カップ
  • 水 5カップ
  • 塩 少々
  • 食用菊 1パック
  • 三つ葉 1/2束
  • 乾燥きくらげ 5グラム

作り方

  1. 米は洗ってザルに上げ、30分から1時間程おきます。
  2. 土鍋に1と水を入れ、強火にかけます。沸騰して泡が出てきたら、すぐ弱火にし、ふたをして40分程炊きます。塩をふり、全体をまぜます。
  3. 食用菊は水洗いし、花びらをはずします。きくらげはぬるま湯でもどし、石づきをとって千切りし、三つ葉は水洗いして根を切り落とし、ざく切りにします。
  4. 炊きあがった2に3を入れ、ひと煮立ちさせます。

ポイント

  • 今回ご紹介したのはややかための全がゆです。米の7倍の水で炊くと七分がゆ、10倍の水で炊くと五分がゆ、15倍の水で炊くと三分がゆとなります。
  • 米の量が少ないので、洗うときは力を入れず、手早く洗うようにしましょう。
  • おかゆを炊くときは混ぜないようにします。混ぜると、粘りがでて焦げやすくなってしまいます。沸騰したときに、底を1回なでる程度に。ごくごく弱火でふっくらと炊きあげましょう。吹きこぼれそうになったら、ふたをずらして・・・。冷めると粘りがでるので、温かいうちにいただきます。

いろいろなトッピングも楽しめます

いくらとかいわれ
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うめぼしとしそ
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青菜とごま
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わかめとジャコ
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長ねぎとしょうが
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